はじめに
堤防釣りは手軽で楽しい釣りですが、「うっかり触ると危険な魚」も普通に釣れてしまいます。
特にゴンズイやアイゴ、オコゼ、ミノカサゴ、アカエイといった魚は毒棘を持ち、刺されると強烈な痛みや腫れを引き起こします。
この記事では、堤防でよく釣れる毒魚の特徴と分布、刺されたときの応急処置、安全に釣りを楽しむための注意点を詳しく解説します。
ゴンズイ(Plotosus japonicus)
- 毒の部位:背びれ・胸びれの棘
- 特徴:体に黄色い縦線が2本入り、幼魚は「ゴンズイ玉」と呼ばれる群れを作る。夜釣りや堤防で外道としてよくかかる。
- 分布:本州中部以南の太平洋沿岸、日本海側は富山以南。
アイゴ(Siganus fuscescens)
- 毒の部位:背びれ・尻びれ・腹びれの鋭い棘
- 特徴:体色は灰褐色〜黄褐色で、縞模様があることも。食味は良いが調理時も要注意。
- 分布:南日本全域。近年は温暖化の影響で関東以北にも出現。
オコゼ類(ハオコゼ・オニオコゼなど)
- 毒の部位:背びれの棘(胸びれや尻びれにも棘あり)
- 特徴:岩やテトラに潜む。体色が周囲と同化し見分けにくい。小型のハオコゼでも毒は強烈。
- 分布:本州中部以南の沿岸、岩礁帯やテトラ周辺。
ミノカサゴ類

- 毒の部位:背びれ・腹びれ・尻びれの長い棘
- 特徴:熱帯魚のように美しい姿。観賞魚としても人気だが自然下でも釣れる。
- 分布:南日本沿岸を中心に分布、温暖域の堤防でもかかる。
アカエイ(Dasyatis akajei)

- 毒の部位:尾の根元付近の鋭い棘
- 特徴:砂泥底に潜む。堤防釣りや投げ釣りの外道としてよく釣れる。
- 分布:日本全沿岸に広く分布。夏場に浅瀬へ来やすい。
日本沿岸での毒魚分布図
- ゴンズイ:本州中部以南(太平洋側中心、日本海は富山以南)
- アイゴ:四国・九州・沖縄を中心に分布。近年は関東以北へも拡大。
- オコゼ類:中部以南の岩礁帯・テトラ周辺に多い。
- ミノカサゴ:南日本の暖海域。
- アカエイ:全国沿岸に広く分布。
応急処置(刺されたときの対応)
毒魚に刺された場合は以下の手順で対応してください。
- 魚や棘から離れる:無理に魚を触らない。
- 傷口を洗浄:海水や真水で軽く流す。
- 温湯療法:40〜45℃のお湯に30〜90分ほど患部を浸す。毒素は熱に弱く、痛み軽減に有効。
- 止血:出血があれば清潔な布で圧迫止血。
- 棘が残っている場合:無理に抜かず医療機関で処置。
- 病院へ行く:痛みが長引く・発熱や吐き気など全身症状が出た場合は直ちに受診。
安全に楽しむための対策
- フィッシュグリップ・プライヤーで魚を扱う
- 厚手の手袋を着用
- 暗い時間はライトで魚体を確認
- 子供には「見たことない魚は触らない」と徹底
- 応急処置用にタオル・包帯・ポットのお湯を準備
まとめ
- 堤防でもゴンズイ、アイゴ、オコゼ、ミノカサゴ、アカエイといった毒魚が普通に釣れる。
- **「知らない魚は触らない」**を徹底すれば事故は防げる。
- 刺された場合は温湯療法と速やかな医療機関受診で被害を最小化できる。
- 安全対策をすれば、堤防釣りは初心者やファ


