はじめに
魚を釣ったことがある人なら一度は経験するであろう「生臭さ問題」。
どんなに立派な魚を釣り上げても、処理や保存を間違えると台所に充満するあの独特な臭い…。
私自身、真夏の炎天下で釣ったアジを血抜きせずにそのままクーラーボックスに放り込んで持ち帰ったことがあります。
帰宅後に開けた瞬間の生臭さと、食べたときの酸味を帯びた不快な味…。
「これではせっかく釣った魚が台無しだ」と強く反省しました。
一方で、釣った直後にしっかり締めて血抜きをし、氷水で冷やして持ち帰った魚は、同じアジでも透明感のある身で驚くほど美味しく食べられました。
つまり「魚の臭み」は運任せではなく、正しい処理と保存方法で大きく変わるのです。
さらに調理後、手やまな板に残る臭いも「ちょっとした工夫」で驚くほど軽減できます。
本記事では、
- 釣った魚の下処理・保存時の臭み対策
- 家庭でできる調理中の工夫
- 調理後の手や台所の臭い取り
これらを体験談や失敗例を交えて、徹底的に解説します。
魚の臭みの原因とは?
魚の臭いには必ず原因があります。
- 血液や内臓の残り
魚は血の量が多く、酸化しやすい性質があります。血抜きを怠ると数時間で臭みが強まります。 - 脂肪の酸化
サバ・イワシ・ブリなど脂の多い青魚は特に酸化が早く、生臭さが増します。 - ドリップの流出
死後硬直を迎えた魚は身から水分(ドリップ)が流れ出し、臭み成分と混ざります。 - 保存環境の悪さ
氷が足りなかったり、常温で放置することで細菌繁殖が加速します。
👉 要は「血抜き・酸化・保存温度」を制御できれば、臭みは大きく防げます。
1. 釣った魚の下処理で臭みを抑える
真夏の失敗談
私が一番失敗したのは、7月の炎天下での堤防釣り。
30匹以上のアジが釣れた喜びで夢中になり、血抜きもせずにクーラーボックスに放り込みました。
板氷は入れていたものの魚を袋に入れていなかったため、氷の溶け水がぬるま湯のようになり…。
帰宅後に開けると「魚市場の廃棄処分品」のような匂いが充満し、家族から大クレーム。結局半分以上捨てる羽目になりました。
この経験以来、私はどんなに忙しくても釣った直後の血抜きだけは必ず行うようにしています。
血抜きと内臓処理
- 釣り上げたらすぐに脳締め
- エラの付け根を切って血を抜く
- 可能なら現場で内臓を取り除く
内臓を残すと胃の中のエサや消化液が臭みの原因になります。特にイカや甲殻類を食べていた魚は要注意。
塩を使った臭み抜き
三枚おろし後や切り身状態の魚には、軽く塩を振って5〜10分置くのが効果的。
表面に浮き出た水分をキッチンペーパーで拭き取れば臭みが抜け、身も引き締まります。

酢や酒の活用
- 酢水にサッとくぐらせる → 青魚の臭みを中和
- 日本酒を振っておく → 煮魚や焼き魚で臭みを抑える
私の場合、ブリを照り焼きにする前に酒を振るようになってから、子どもが「前より美味しい」と言うようになりました。
2. 調理中の臭み対策(家庭の工夫)
香味野菜を活用
生姜・大葉・ネギ・にんにくなど香味野菜は、魚の臭みを包み込みます。
特にサバの味噌煮では、生姜をたっぷり入れると臭みが消えるだけでなく風味が増して好評です。
「霜降り」で臭みを落とす
煮魚の前には必ず霜降りを行いましょう。
熱湯を回しかけることで表面のタンパク質が固まり、臭み成分が流れ出します。
私の家では、アラ汁を作るときに霜降りを忘れたことがありました。結果、部屋中に魚臭が充満し、家族が窓を全開にする事態に…。
それ以来、必ず霜降りをしてから煮込むようにしています。
調理器具の工夫
- 鍋やフライパンは熱湯でリセット
- 油を使う料理ではキッチンペーパーで脂をしっかり拭き取る
3. 魚を扱った後の「手の臭い取り」
実体験:手に染み付いた魚臭
初めてサバを大量にさばいたとき、石けんで何度洗っても手の臭いが消えませんでした。
そのまま外出すると、エレベーター内で隣の人が顔をしかめた気がして…。
「魚臭い人」という印象を与えるのは本当に避けたいものです。
有効な方法
- レモン・酢:酸で臭い成分を中和
- ステンレスソープ:流水で擦ると臭い分子を分解
- コーヒーかす:手に擦り込んでから洗うと効果絶大

家庭の工夫
- 台所に「使い終わったレモンの端」を常備し、手を擦る
- コーヒーを毎日飲む家庭なら、出がらしを袋に入れて冷蔵庫に保存 → 臭い取りに再利用
- 重曹を少量混ぜて手洗い → 魚の脂臭さを落とす

4. 台所全体の臭い対策
魚の臭みは手だけでなく台所全体に残ることがあります。
- まな板 → 熱湯+漂白剤で除菌
- 包丁 → レモン汁で拭くと金属臭も取れる
- 冷蔵庫 → 二重包装(ラップ+ジップ袋)で臭い移りを防ぐ
私の家では冷蔵庫に魚臭が残り、翌日牛乳にまで生臭さが移ったことがあります。
以来、必ず二重に包んでから冷蔵保存するようにしました。
5. よくある失敗例まとめ
- 魚を真水に長時間さらす → 水っぽくなり旨味まで抜ける
- 下処理せずに冷蔵保存 → 翌日には強烈な臭み
- 解凍を電子レンジで行う → 表面が加熱され臭みが増す
- 手を石けんだけで洗って放置 → 逆に臭いがこもる
まとめ
- 魚自体の臭み対策:血抜き・塩・酢・香味野菜
- 調理中の工夫:霜降り・味噌や酒・香味野菜で臭みを抑える
- 手の臭い取り:レモン・ステンレスソープ・コーヒーかすで解決
- 台所の工夫:漂白剤・レモン・二重包装で臭い残りを防ぐ
失敗談から学んだのは「臭い対策は一手間で結果が大きく変わる」ということ。
ぜひ次回の釣りや料理で実践してみてください。


